【令和4年11月15日(火)~令和5年1月15日(日)】

伊能忠敬記念館 第111回収蔵品展

 
 千葉県香取市佐原の伊能忠敬記念館では第111回収蔵品展が始まりました。今回の展示では、忠敬が地図作製のために集めた参考絵図の展示が注目されます。参考絵図は幕府が主要大名に作らせた一国単位の国絵図の写しから村が提出した村絵図まで含まれ多様で多彩です。今回は国絵図や郡絵図に焦点を当てて展示されています。下に掲載した『志摩国全図』は紺野浩幸「伊能忠敬と国絵図」(『国絵図読解事典』2021年)によると、国絵図の写しに忠敬が地名や距離を書き加えているとのことです。赤く囲った部分が忠敬加筆箇所です。なお、光量をおとした第2展示室内の展示ケース越しに撮影しているため、照明や撮影者の影が映り込む事もありますがご寛恕願います。 展示の概要は展示品リストをご覧下さい。         (佐原 本川岸 T生)
展示品リスト(PDF) 
 
『志摩国全図』(国宝地図・絵図類622、伊能忠敬記念館所蔵、無断流用禁止